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2005年01月14日

早朝の出会い

 朝5時半、大学から帰ろうと思って原チャにまたがり、正面玄関の前を横切ろうとすると、見慣れない青年が途方に暮れた様子で立っていた。

 「四季の杜公園ってどっちか分かりますかー?」

 正直、面食らってしまった。はじめはまったく事情がつかめなかったが、話を聞いてみると、東北の実家へ帰るために電車で苫小牧から函館にやってきたらしく、しかし所持金が底をついてしまったため、仕事を探すために湯ノ川へ行こうとして、未来大学に来てしまったらしい。そうとう道に迷ったのだろう。

 電車で函館に着いたということは、到着駅は五稜郭駅か函館駅なので、そこから歩いて未来大学まで来たということはかなりタフな人だ。その上、函館に着いたその日のうちに湯ノ川で住み込みの仕事を探すと言うから、精神的にもそうとう強そうな印象を受けた。

 ただとにかく、未来大学は今日から3日間センター入試とその準備で入ることができないし、四季の杜公園もそんなに朝早くから開いていないと思ったので、下山することを勧めたところ、原チャの後ろに乗せてほしいというので、はじめての冬道二人乗りに挑戦してみた。

 路面はブラックアイスバーンだったのでゆっくりゆっくりしか走れず、その間に身の上話やこれからの予定など、いろいろと聞いた。若そうに見えて30歳を越えていること、昔はいろいろ馬鹿やってたこと、そのせいもあって長い間お父さんとうまくいっていないこと、大道芸をやっていたこと、バイクが好きで冬道を何年も走っていたこと、などなど。また、函館には何度か来たことがあって、たいそうこの街を気に入っているらしく、どうせならこのまましばらく函館に滞在したいとも言っていた。

 赤川入り口の手前で、ここまででいい、と言うので、とりあえずそのときの所持金約800円を全部渡して、バスか電車に乗ってもらうことにした。また電話番号とメールアドレスを交換して、もし今夜凍死しそうだったら連絡するように言った。何度も何度もお礼を言ってくれて、冬道を無事故で走り抜いたときにつけていたというお守りをくれた。

 とにかく、そうとうクレイジーだけど、とても温かい心を持った、素晴らしい人物だった。きっとまた会うことになると思う。

コメント一覧

良い人っすねぇ。
価値ある出会いだ…。

shin の家の近くで大声でしゃべってたよ。

何か凄い豪快な人だね。
憧れるけど、マネはしたくない人生かも。

すごいっっ
家から歩いて学校にこれなくなったのに(若さ的に)
その方すごいですね!!!
そして素敵な出会いだと思います!!
すごいなぁ~

すごい! ネタみたい!

いいね、そういう心意気の人、大好き。
その人と飲んでみたいと思ってしまう。
もし仕事がみつからないようだったら、
長崎屋のバイトでよかったら紹介するよ~。

その後連絡はないので、無事仕事と宿にありつけたか、ケータイを充電できずにいるかのどちらかだと思います。

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